「iDeCo+」(イデコプラス)

「iDeCo+」(イデコプラス)とは、厚生労働省が、
今年5月からスタートした中小事業主掛金納付制度
の愛称で、8月24日に、そのロゴマークとともに
公表されました。
●「iDeCo+」の概要
「iDeCo+」は、企業年金を実施していない
中小企業(従業員数100人以下)において、iDeCoに
加入している従業員の加入者掛金に対して、
事業主が掛金を上乗せ(追加)して拠出することが
できる制度で、制度の概要は以下の通りです。
(イ)事業主要件
企業型確定拠出年金、確定給付企業年金および
厚生年金基金を実施していない事業主で、
従業員(第1号厚生年金被保険者。以下同じ。)
100人以下の事業主。ただし、同じ事業主が複数の
事業所を経営している場合、全事業所の従業員の
合計が100人以下であることが必要。
(ロ)拠出対象者
iDeCoに加入している従業員のうち、事業主掛金を
拠出されることに同意した加入者。
※拠出対象者に一定の資格(職種、勤続年数)を
設けることも可能。
(ハ)掛金設定
加入者掛金と事業主掛金の合計額は、月額5,000円
以上23,000円以下の範囲で、加入者と事業主が
それぞれ1,000円単位で決定できる。加入者掛金を
0円とすることはできないが、事業主掛金が加入者
掛金を上回ることはできる。また、一定の資格ごとに
掛金額を設定することも可能。
事業主掛金は、全額が損金に算入される。
(ニ)納付方法
加入者掛金と事業主掛金を事業主がまとめて納付する。
(ホ)労使合意
事業主掛金の拠出について、労働組合もしくは労働者
の過半数を代表する者の同意が必要。また、掛金額を
変更する際にも同様の同意が必要。

 新入社員等若手社員は、会社の福利厚生に強い関心
を持っているようです。社員の福利厚生の充実の一環
として本制度の導入を検討されてはいかがでしょうか?

(2018年9月27日)